2007年4月21日

砥草の若芽


へそまがりでコメントを頂戴したので調べてみた。紅い花の右側にも生えているトクサは本来、木賊と書く。砥草の字を当てるのは茎に珪酸が多量に含まれており、乾燥させてサンドペーパーとして使用されたからだ。今でも櫛の目を砥ぐのには最適で、櫛職人は独自の砥ぎ道具を作るらしい。また、古くから薬用としても使用されており、乾燥させたものを煎じて飲むと下痢、血便、解熱、むくみ等に効果があるとされる。黒焼きにしたものは痔にも効くという。漢方では熱湯に浸してから日干しにして乾燥させたものを生薬の木賊(もくぞく)と呼ぶということだ。形がよく似た土筆の親分、スギナも同じ仲間。頭に土筆によく似た胞子葉群を付けるそうなので注意して観察してみようと思う。子供の頃に節ごとに外し、また組み戻したりしてパズルのように遊んだ記憶がある。

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