2009年2月26日

あんぽんたん1周年


あんぽんたんが開店1周年を迎えた。しばらくご無沙汰していたが、今朝、前を通ったら立派な花輪が飾られており思い出した。今日は千円で飲み放題、食べ放題だ。仕事帰りに駆け付けると満員の盛況振りだった。次々に訪れる常連さん。お祝いとはいえ、大衆酒場で長居は禁物。1時間ちょっとで切り上げた。おめでとう、あんぽんたん!!

2009年2月9日

幸軒


私の知る限り、築地場外市場に4軒、場内市場に2軒あるラーメン屋の中で一番のお気に入りはいつも行列の絶えない人気の井上ではなく、ここ場外の幸軒である。正式には「さいわいけん」だが、地元では「こうけん」と呼ばれているようだ。乾物屋の奥まった所にあるので、なかなか一見では見付け難い店だろう。タレントのテリー伊藤氏が幼い頃から通っていた店で、店内には氏の雑誌のエッセイの切抜きが貼ってあり、そこには新横浜ラーメン博物館の館長をして日本一のラーメンと言わしめたとある。元々、ご夫婦で切盛りされていたようだが、現在は天王洲にも支店があり、ご主人はそちらの担当で築地のこの店はおかみさんが切盛りされている。おかみさんと常連客との掛け合いがいかにも下町という威勢の良さで実に楽しい。


これがラーメン大盛り(750円)。普段はサヤインゲンが載るが、この日はホウレンソウが載っていた。昔ながらのしょっぱいスープの東京ラーメンで、私など涙が出るくらい懐かしい味だ。とは言うものの、麺は中太のしっかりとしたストレート麺で、歯応えがあり実に旨いし、スープも奥が深く後を引く味で癖になる。舌で感じる以上に生姜が効いているようで、いつも最後の方では汗が噴出し止らなくなる。さりげなく昔の味を守っている店だが、非常にレベルは高いと思う。最低でも週に1回は通わないと気が済まない今日この頃である。

2009年2月7日

もつ焼高松屋


雑司が谷の鬼子母神の北側の参道を明治通りから入ってすぐ右側にあるこの店の存在には前から気が付いていた。店構えが新しいのと、開いている時間帯に前を通ることもなかったので訪れるチャンスを逸していたが、最近、浜田さんの居酒屋礼賛に取り上げられ絶賛されていたので、娘の学校行事で休みを取った昨日の17時半開店時間を狙って入店した。いやはやとんでもない名店が隠れているものだ。もっと早くに来なかったことを後悔した。


ぷりぷりのもつ焼きは驚きの大串。壁のメニューには5本600円とあるが、何本からでも注文できるようだ。1本120円でこれだけの大串は見たことがない。肉は柔らかくジューシーで、素材も仕事振りも申し分ない。中央のコブクロだけは1本180円で味付けされて出されるが、基本的には少し辛味噌の入った醤油ダレのようだ。左上の小皿はニンニク醤油で、お好みでどうぞと出されるが、これがまたはまってしまう旨さだ。右の小皿はお通しの塩豆。これもまた酒によく合う。メニューにはもつ焼きと厚揚げしかない潔さだが、実際には野菜焼きや生野菜もあるようで、常連さん達が注文していた。


残念ながらホッピーは置いてないので黒ラベル大瓶の後にはハイサワーを注文する。宮グラスで出されるが、これまた残念ながら中身は寶だ。グラスは酒屋がサービスで置いていったものだそうだ。大串なので5本も食べれば結構お腹が膨れるが、追加でシロをタレで注文。普段は七味を掛けるのだが、この日は一切掛けなかった。素材も味付けもいいのでそのままが一番旨いと思う。場所柄故、殆ど常連しかやって来ない店だが、一見の客を排除するような空気は皆無で、大振りのもつ焼きをじっくりと楽しめる。これもまた名店の条件だろう。店は親子で切盛りしており、帰り際に息子さんが「お口に合いましたでしょうか」と声を掛けてくれた。いやいや、合ったどころではない。これからはとにかく肉(もつ焼き)が食べたい時には第一候補になるお店だ。

2009年2月1日

白昼夢

中井にて

冬の嵐から一夜明けた今日は雲一つ無い快晴となった。昼過ぎにカメラを持って散歩に出掛けたものの、強い北風が吹きまくり、余りの寒さにあえなく退散。案の定、又八郎は閉まっていたので、近くにある長寿庵へ。蕎麦味噌で「銀盤」の燗と「奥播磨」の純米吟醸を楽しむ。閉めは二八のもりで。この店も昼酒するには悪くない店だ。選択肢が増えて素直に嬉しい。